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咳嗽の期間

[2018.01.14]

咳嗽(がいそう:咳の医学用語)の原因を考えるときに、咳が続いている長さによって病気を類推することができます。

期間は、3週間未満、3週間以上8週間未満、8週間以上の3つに分類されます。それぞれ急性咳嗽、遷延性咳嗽、慢性咳嗽といいます。

急性咳嗽では風邪からくる咳が最も多く、慢性咳嗽では咳喘息、後鼻漏、逆流性食道炎が主な原因になります。

8週間も様子を見ていることができませんので、問診や検査で積極的に咳喘息や逆流性食道炎、後鼻漏を診断しにかかります。

咳喘息では、気管支拡張薬を吸入することで咳が減りますので、クリニックで実際に吸入してもらいます。それで効果があれば咳喘息の治療を開始します。

逆に、気管支拡張薬の効果が出なければ、咳喘息の可能性は下がりますので、後鼻漏や逆流性食道炎、その他の治療を行います。

薬をたくさん使えば咳喘息、後鼻漏、逆流性食道炎を同時に治療することができますが、どの薬が効いたかわからず薬の中止が難しくなります。

当院では、できるだけ薬を少なくして効果判定を行うことで、病気の診断精度を上げるようにしています。

上記以外で、絶対に見落としてはいけないのが結核です。微熱があるなど、疑いがある場合はレントゲン検査をお願いしています。

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