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高血圧症治療薬(第3回)

[2019.07.30]

今回は、高血圧治療薬第2回で出たカルシウム拮抗薬と並ぶ高血圧症治療薬のエース、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)とアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬、ACEi)についてお話しします。作用の仕組みは難しいので最後に一応記載しておきますが、知らなくても全く問題ありません。

何故今回の薬がエースなのか、それは血圧の下げる力がしっかりしていること、さらに心臓、腎臓保護作用プラス糖尿病合併症予防にも最適という強力なおまけがついてくることです。心臓病、腎臓病、糖尿病に最適とあって選ばれない理由がありません。

気になる副作用としては、ごくまれに血液中のカリウム(K)値が高くなることがある点です。K値が上がると、吐気、気分不良、手指・唇がしびれる、だるい・胸が苦しいなどの症状が出る可能性があります。薬を服用している間は食品からカリウムを多く摂りすぎないよう注意が必要です。

カリウムが多く含まれる食品は野菜(ほうれん草やキャベツ、カボチャなどに比較的多い)や果物(特にバナナやメロンなど)のほか、昆布やヒジキなどの海藻、サトイモやサツマイモなどの芋類、大豆(納豆も)やインゲン豆などの豆類などに多く含まれています。また、肉や魚介類にも多く含まれます。カリウムが水に溶ける性質を利用して、茹でこぼしたり流水にさらしてから食べるなど工夫をしてみましょう。

また、これらの薬は今の季節に起こりやすい猛暑や発熱などによる水分不足、脱水症などで急な腎臓機能低下を引き起こす場合があります。また痛み止めの薬の服用もこれらを助長します。日頃からこまめに水分を摂取する習慣をつけ、自己判断で痛み止めの薬を飲むことはなるべく避けてましょう。もし服用が必要な場合はいつでもご相談ください。

(以下は薬の作用機序です:難)

アンジオテンシンⅡというホルモンが血圧上昇や心筋の肥大化などに関わっています。アンジオテンシンⅡはアンジオテンシン変換酵素(ACE)の働きにより生成されます。また、アンジオテンシンⅡはアンジオテンシン受容体(AT受容体)に結合することでその作用を現します。ACE阻害薬はACEの働きを妨げてアンジオテンシンⅡが作られるのを防ぎ血圧を下げます。ARBはAT受容体をふさいでアンジオテンシンⅡの働きを抑えて血圧を下げます。
難しかったですね(;^_^A

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