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災害時に備える栄養と食事

[2019.09.01]

こんにちは。管理栄養士の津留です。

9月1日は防災の日です。災害時の備えはできていますか?もしも被災が長期化したら?備えあれば憂いなし!今回は食事の注意点についてお話ししたいと思います。

 

まず身の安全を確保したら、次に大切なのは水と食料を確保することです。救援物資が届き、ライフラインの復旧が始まりましたら、病気のことも思い出して下さい。非常食には血糖値を上げやすく、塩分を多く含むものが多いので、糖尿病や高血圧の方は気を付ける必要があります。

 

①災害時~3日間(電気・水道・ガスが停止)

・生きるためにまずは手に入るものを食べる。

 →準備した非常食(レトルト食品や缶詰など)を役立てましょう。

・水分をしっかりとる。

→脱水や便秘、血糖コントロール悪化を防ぐためにも、飲料水として1人1日3ℓくらい(調理用水も含む)準備しておくと安心です。この計算でいくと4人家族では1日12ℓ、3日でペットボトル2ℓが18本(3ケース)とかなりの量を準備しておく必要があります。

 

②災害4~7日目(おにぎりや菓子パン、カップ麺など救援物資が届く)

・配給されることの多いおにぎりや菓子パン、カップ麺は血糖値が上がりやすいので、ゆっくりよく噛んで食べる。

→少量でも満足感を得ることができます。

・塩分を多く含む麺の汁は残す。

→非常食は塩分を多く含むものが多いので、汁は残すようにしましょう。ストレスと合わせて血圧が上昇しやすいので注意が必要です。

 

③災害8日目~1か月(流通の回復、炊き出し)

・適量以上のものは残す勇気も必要。

→期限切れの食品はもったいないですが処分しましょう。

・体を動かす。

→炊き出しメニューは高エネルギーなことが多いので、簡単な運動を取り入れることで血糖値の上昇を抑えることができます。

 

~~備蓄のアドバイス~~

 災害発生時に救援物資で届く食料は、おにぎりや菓子パン、カップ麺といった炭水化物が多いので、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維といった栄養素が不足しがちになります。不足することにより、便秘や倦怠感、免疫低下など体調不良の原因となります。そのため、これらを補う肉や魚の缶詰や野菜ジュース、乾物、栄養補助食品などを備蓄しておきましょう。また、お気に入りのレトルト食品や缶詰、お菓子なども備蓄しておけばさらに安心ですね。

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