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気管支喘息とリモデリング

[2018.01.28]

気管支喘息は、空気の通り道(気道)が発作的に狭くなり、ゼーゼー、ヒューヒューといった音(喘鳴:ぜんめい)とともに呼吸がしにくくなる病気です。特に夜間、早朝に症状が出やすく、発作が心配でメプチンやサルタノールといった発作止めが手放せない方も多いと思います。

治療の中心は吸入ステロイド薬で、しっかり治療を行うと発作のない生活を行うことができます。

この喘息発作がない時に、顕微鏡を用いて気道を調べると、好酸球など喘息を引き起こす元となる細胞が残っていることがわかってきました。

吸入ステロイド薬などの喘息治療を途中でやめてしまうと、好酸球などの細胞が増えた状態が続き気道が刺激し続けられます。医学的には慢性の気道炎症といいます。この状態が続くと、最終的に気道の壁が分厚くなります。この壁が厚くなった状態をリモデリングといいます。

リモデリングが起きてしまうと、気道壁は元には戻らず、喘息発作が起こりやすくなります。また、治療の反応も悪くなります。

症状がない時でも吸入療法を続けることがリモデリング予防に一番効果的です。

長期の吸入は負担に感じるかもしれませんが、内服薬との併用や1日1回の吸入薬など負担を減らす方法がありますので、喘息治療で困ったことがあればいつでもご相談ください。

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