先天性風疹症候群
[2018.10.04]
妊婦さんが風疹にかかると良くないと聞かれたことがあるかもしれません。理由は、生まれてくる子に心臓病や高度の難聴、白内障など様々な先天性障害を引き起こす原因となるからです。これらの障害をまとめて先天性風疹症候群といいます。
先天性風疹症候群は、風疹抗体価の低い方(男性、女性ともに)が風疹ワクチンを接種することで妊婦さんへの感染を予防することができ、その結果、先天性風疹症候群を予防することができます。
予約すれば豊中保健所で風疹の抗体があるかどうか(風疹抗体価といいます)を無料で調べてもらうことができます。当院でも抗体価を調べることができます(有料)。
風疹ワクチンの幼児期定期接種が始まる昭和62年10月より前に生まれた方は、風疹ワクチンの接種率が低く風疹の抗体を持たれている方が少ないです。また、昭和54年4月1日より前に生まれた男性では定期接種が行われていませんでしたので、成人男性で抗体がない方が多いと予想されます。
皆様(特に成人男性の方)、一度、風疹抗体価の測定をご検討ください。宜しくお願い致します。
(この内容はH29年6月に公開しましたが、風疹が流行しておりますので、再度アップし直しました。)