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栄養素のはなし その③ 〜脂質〜

[2017.08.04]

脂質とはサラダ油、バターなど一般的に油(脂)と呼ばれるものです。

脂質は三大栄養素のひとつで、効率のよいエネルギー源になります。
脂質は太るからと避ける方も多いですが、ホルモンや細胞膜を作ったり、肌の潤いを保つ働きがあります。脂質が不足すると血管や細胞膜が弱くなったり、肌荒れの原因になることもあるのでダイエット中でも摂取する必要のある栄養素です。

脂質にはいろいろな種類がありますが、一般的に以下の3つがあります。

◉飽和脂肪酸
肉類・乳製品・バターなど動物性食品の脂に含まれています。
普通に食事をしていれば不足することは少なく、摂りすぎに注意が必要な脂質です。

◉一価不飽和脂肪酸
オリーブ油やなたね油に含まれています。
オリーブ油に多く含まれる「オレイン酸」はHDLコレステロール(善玉コレステロール)は減らさずに、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を下げる働きがあります。

◉多価不飽和脂肪酸
魚の油(とくに青魚)・亜麻仁油に含まれています。
多価不飽和脂肪酸の中でもくるみに含まれる「リノール酸」、シソ油・エゴマ油・亜麻仁油に含まれる「α-リノレン酸」は、カラダの中で作ることができないため、食事から摂る必要があります。
これら油は、加熱するとすぐに酸化してしまうため、ドレッシングにしてサラダにかけるなど生のままで摂取してください。

一言に脂質と言っても様々な種類があり、働きもそれぞれありますので、同じ種類の脂質ばかりを摂るのではなく脂質の質にも気をつけてみてはいかがでしょうか。

今回は脂質の種類についてのお話でしたが、次回は脂質の注意点についてお話したいと思います。

                             管理栄養士 大上

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