こんにちは。管理栄養士の津留です。

少しずつ気温が高くなり、どこか心もほっと緩んでくる季節になりました。スーパーなどで見かける色鮮やかな春野菜は、見ているだけで元気をもらえますよね。その春野菜に優れた栄養素があるのをみなさまご存知ですか？

寒さが厳しい時期に芽を出し、成長するための栄養素などが春野菜には蓄えられているので、栄養が豊富なことはもちろん、解毒作用や抗酸化作用も高いと言われています。

【春野菜の特徴】

○苦味

春野菜の独特の苦味は、植物性アルカロイドという成分が元になっています。腎臓のろ過機能を向上させ、老廃物を体の外に出してくれる解毒作用の働きや、新陳代謝を促進する働きがあります。

※ただし、食べ過ぎると人によっては下痢などお腹を壊すこともありますので、注意しましょう。

 

○香り

春野菜の香り成分に多く含まれているテルペン類は、血圧を下げたり、血行を促進する作用や抗酸化作用、心を落ち着かせる作用があります。

 

○辛味

春野菜にはグルコシノレートという辛味の元になる成分が含まれており、肝臓の解毒機能を強化することがわかっています。

 

このような特徴を持つ旬の春野菜には、菜の花やふきのとう、たけのこ、アスパラガス、春キャベツなどがあります。春野菜らしい味覚を楽しむためには、せっかくの苦味や香りを失わないように程よく調理するのがポイントです。できるだけ新鮮なうちに調理したり、アクを抜き過ぎないようにしたりして、苦味や香りを生かす工夫をしましょう。

今晩の夕食に旬の春野菜を使った、炊き込みご飯、天ぷら、お浸しを作ってみてはいかがでしょうか。

 

冬の間じっと過ごし栄養を蓄えていたのは、人間も動物も植物も同じ。栄養満点の春野菜を食べて、さあ、元気に活動を始めましょう！

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