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がんと診断されたら

[2017.05.04]

がんを告知されるときは、頭が真っ白になり何も覚えていないということがよくあります。以下のことはしっかりメモを取り、後で確認できるようにしてください。この内容は、今はがんと関係ない方でも知っておくとよいと思います。

①がんが確定しているか、それとも疑わしい状態かを確認しましょう。

疑わしい場合は、確定診断するための検査が必要になりますが、診断確定している場合は診断のための検査は不要となります。

②がんの種類(組織型:そしきけい)を確認しましょう。

例えば、肺がんであれば、腺癌(せんがん)、扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)、小細胞癌(しょうさいぼうがん)、大細胞癌(だいさいぼうがん)などがあり、この違いによって全く治療内容が全く変わります。

③病気の広がり(ステージング)を確認しましょう。

がんが一番初めに出来ている部位を原発巣(げんぱつそう)と呼びます。まず、原発巣の部位とサイズを確認してください。

そして、病気がその部位だけであるのが、それ以外の部位(リンパ節やその他の臓器)に広がっているかを確認しましょう。

広がりを調べる検査として、PET-CT、造影CT、MRI、骨シンチなどがあります。それぞれ一長一短がありますので、組み合わせて検査を行いますが、必ずしも全部する必要はありません。

④治療の選択肢を確認しましょう。

一般的にがんの治療には、手術、放射線、抗がん剤治療があり、それら単独で治療をしたり、放射線と抗がん剤、手術と抗がん剤などを組み合わせた治療法(併用療法といいます)を行います。②の組織型と③のステージングの結果である程度治療法は決まっております。

①~④はいずれもとても重要な情報です。わからなければ主治医に確認してください。

最後に、緩和ケアについて知ろう。

緩和ケアとはがんに伴う様々な問題を解決するケアのことです。医師、薬剤師、看護師、栄養士など様々な職種が集まって、専門チームを組んで活動をしています。痛みがあれば痛みのコントロールはもちろんですが、倦怠感や便秘、心の不安などにも対応しております。このケアは、がんと診断されたときから始まっています。病院でオレンジ色のバッジをつけている人がその担当です。何でも相談に乗ってくれますので、遠慮なく声をかけて見てください。

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