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~食品を賢く選ぶ・塩分編~

[2020.06.05]

こんにちは。管理栄養士の福谷です。

今回は塩分編です。スーパーに並ぶ商品を見ると「塩分控えめ」、「〇%減塩」、「食塩不使用」と表記している商品がありますね。塩分を気にされている方は、手に取ってみることが多いのではないでしょうか?これらの商品、表示の違いで含まれる塩分量が異なります。今回はその違いについてです。
食品に含まれている食塩の量ですが、商品パッケージの「栄養成分表示」欄に「食塩相当量」として記されています。(栄養ブログ:食品を賢く選ぶ、ステップ1参照) この食塩相当量を見ればその食品中にどのくらい塩分が含まれているかを知ることができます。以前はナトリウム量を表示されている商品も多かったのですが、現在はナトリウムを食塩相当量に換算して表示しています。「無塩」、「〇%減塩」、「塩分控えめ」などの表示は「強調表示」定められ、表示するためには基準に沿う必要があります。(表1,2基準、図1表示例参照)


もう少し詳しく説明します。

 【含まない旨の表示

「無塩」「塩分ゼロ」など、塩分を含まない、もしくはほぼ含まない商品に表記されています。条件に当てはまる塩分相当量だと約0.01g未満ということになります。スーパーではほとんど見かけません。

無添加強調表示
「含まない旨の表示」と間違えやすいのが「食塩無添加」「食塩不使用」と表示されている商品です。これは、“食品加工時に食塩や食塩に代わる醤油やウスターソースなど使用していませんよ”と強調している商品になります。トマトジュースやバター、ツナ缶など、普通は食塩を添加し加工されていますが、食塩不使用で加工した場合に表記されていることが多いです。しかし、使用している素材そのものに含まれるナトリウムは入っており、塩分が全く含まれていないという意味ではないのでご注意ください。

【低い旨の表示】
「低塩」「塩分ひかえめ」「うす塩」などと表記がされています。上記基準値内であれば “この商品は塩分が少ないですよ“と記したものです。実際にはスーパーであまり見かけません。

 【低減された旨の表示】
「塩分〇%カット」「塩分1/2」などと表記されています。スーパーで見かける商品はこのような表示のものが多いです。この表示は醤油や味噌など、もともと塩分が多い食品に使われることが多いです。元の商品から塩分を減らした商品であれば表示できます。比較する対象が分かるように「自社従来品○○と比較」、「日本食品標準成分表2015年○○と比較」と併せて表記されています。このため、減っていても残っている塩分量は多いので、減塩醤油だからといって使いすぎると普通の醤油と同じかそれ以上の塩分量になりますので気を付けましょう。

 以上のように、商品にどのくらい塩分が入っているか基準があり、表記例もありますが、表記例が基準に当てはまっているとは限りません。醤油や味噌などは「塩分ひかえめ」と「減塩〇%」が併記されているものもあります。このような場合は「低減された旨の表示」に準じています。実際商品にどのくらいの塩分が入っているかは「栄養成分表示」を確認するのが確実です。 

また、「うすしお味」や「塩味控えめ」「あっさり塩味」と「味」の文字が入っている表記は菓子類に多いですが、あくまでも味覚に関する情報で、塩分の含有量が少ないという意味ではないので注意してくださいね。

 減塩ポイントについて、こちらの記事も参考にしてください。↓↓
2017.11.20「冬は血圧にご注意を」 2018.10.4「美味しく減塩
2020.2.5「冬の高血圧

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