心房細動
心房細動という病気は皆様ご存知ですか。詳しい説明はとても長くなりますので簡単に説明いたします。
心房細動は、心臓が規則正しく動かない不整脈の一つです。元々、トン、トン、トン、トンと1分間に60回程度規則正しく動いていた心臓が、心房細動ではトン、、トトン、トン、トトトン、、、、トン、トンというように不規則に動くようになります。その結果、血液の流れが悪くなり心臓の中に小さな血の塊(血栓:けっせん)ができます。
この血栓、心臓の壁に引っ付いている間は問題ありません。しかし、ひとたびはがれて脳の血管に詰まってしまうと、それ以後の血液が流れず、脳梗塞を引き起こします。
心房細動→脳梗塞、これが心房細動の一番悪い部分です。
症状は胸のドキドキ感(動悸)、不快感、痛みなどとして出ることが多いですが、症状がはっきりしないこともよくあります。
もう一つの心房細動で厄介なところは、いつも心房細動が起きているとは限らないことです。診察時や心電図を取ったときに心房細動でなければ、診断できず見逃されてしまうことがあります。
その場合は、24時間心電図を記録して見つけにかかることもあります。
以上、心房細動の簡単な説明でした。次回は、心房細動の治療について記載しようと思います。
豊中市 呼吸器内科・糖尿病内科・内科 さとみ内科クリニック