バイタルサイン
病気の方を見るとき、その人が安全な状態なのかそれとも命の危険にさらされているかを瞬時に判断しないといけない場合があります。
そのヒントを与えてくれるのがバイタルサインです。よく医療者はバイタルと略します。バイタルサインには、血圧、脈拍数、呼吸数、体温などがあります。今回は、その中でも呼吸数について少し記載します。
成人の呼吸数は1分間に12回から20回程度が普通ですが、体に異常があるとその回数が早くなったり遅くなったりします。例えば、発熱時や肺炎では一般的に呼吸数が増えます。逆に、大きな脳出血などがあると呼吸数は少なくなることがあります。
何となく調子が悪い人を見た時、呼吸数が1分間に10回以下もしくは25回以上あるときには、救急対応を依頼するなど何らかの対応が必要となることがあります。
呼吸数の数え方は、寝ているときはお腹の動き、座っているときは肩の動きで測ると測定しやすいです。1分間に何回か数えて下さい。
バイタルサインは危険性を教えてくれるとても重要な情報です。一つでも分かると強い味方になってくれますので参考にしてみてください。
なお、小児の場合は呼吸数が成人より多いので評価が難しいです。目線が合うか、元気さがどうか等の評価の方が分かりやすいと思います。