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睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病

[2017.09.29]

睡眠時無呼吸症候群は、昼間の眠気や倦怠感、夜間頻尿、いびきなどの症状を引き起こします。交通事故の原因は、睡眠時無呼吸症候群だったと報道されることもあります。事故予防や倦怠感の改善にCPAP治療はとても有用です。これが睡眠時無呼吸症候群の一般的な説明になります。

さらに内科医としては別の視点でこの病気を考えています。

実は、睡眠時無呼吸症候群は、難治性の高血圧、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中など生活習慣病やその関連疾患の原因になると考えられています。

例えば、睡眠時無呼吸症候群があるとない人を比べた場合、脳卒中で約2倍、高血圧症では2~3倍、心臓病で約3倍危険性があるというデータがあります。

また、治療を行った人と行わなかった人を比べると、CPAP治療を行った人の方が、血圧低下、コレステロール低下、血糖値が下がったと報告されています。

睡眠時無呼吸症候群は、眠気などの症状以外に、内科の病気(特に生活習慣病)に深く関わり合いがあるのです。実際に、当院でも血圧の薬を飲んでいるけれども下がりきらない、夜間にトイレの行く回数が多いとの事で調べてみると、重度の睡眠時無呼吸症候群で、治療開始により血圧低下、夜間のトイレ回数が減って大変喜ばれている方もいらっしゃいます。

睡眠は昼間の健康的な生活に欠かせないものです。良質な睡眠をとるためにも、睡眠時無呼吸症候群を知って、健康維持に役立てましょう。

豊中市 呼吸器内科・糖尿病内科・内科 さとみ内科クリニック

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